めでぃしーんBOOK2018
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 スーパーやコンビニエンスストアなどの本格的な参入、インターネット販売の事実上の解禁など、さまざまな要因によって一般用(OTC)医薬品市場の競合が激化していく中で、ドラッグストアは新たな収益の柱として、医療用医薬品を取り扱う調剤事業の強化に力を注いでいます。 ドラッグストア業界では大手を中心に、繁華街を中心とした面分業薬局や、大病院・中小病院・医院の門前薬局として、調剤併設店舗や調剤専門店舗を積極的に展開。薬剤師が患者ニーズに応需しています。これによって、たとえば患者が駅前や自宅近く、通勤時や買い物途中に、ドラッグストアの調剤店舗で薬剤師に処方せんを渡して薬を受け取るケースも増えています。 また、大手ドラッグストア業界では、医療機関と連携して医療分野への進出と調剤事業のさらなる拡大を目指して、調剤専門会社を新たに設立。薬剤師採用に積極的に力を入れています。 調剤ニーズへの対応に加えて、政府が定めた薬価によって販売される医療用医薬品は高い利益率が見込めることから、ドラッグストアでは調剤機能を備えた店舗の拡充を進めています。そして、そこでの業務に従事する必要不可欠な存在として、薬剤師への期待感も高まっています。 地域に根付いたドラッグストアの調剤店舗や調剤専門会社ならではの、信頼される「かかりつけ薬剤師」の活躍の場が拡大しています。調剤事業の強化に注力 調剤業務の強化と積極的な進出を果たす一方で、ドラッグストアの中には訪問看護ステーションの開設や在宅医療事業、治験施設支援など、より医療や臨床に近い取り組みを行っている企業も出てきています。地域のかかりつけ薬局であるために、ドラッグストアはさまざまな機能と役割を駆使しています。そして同時に、薬剤師が医療者として存在感を示していく場も広がっています。 ドラッグストア業界にとって調剤業務への本格的な参入はまだ歴史が浅いものの、だからこそ薬剤師にとってはこれから新たな調剤店舗のスタイルを築き、自らが率先して理想の薬剤師像を追求していく面白さや喜びがあります。 言わばフロントランナーとして中心的な役割を担う人材を育成するために、各社では薬剤師が調剤業務に専念できる職種別コースの設置、専門知識やスキルを存分に習得できる教育研修制度の充実に力を注いでいます。新たな歴史を築く面白さドラッグストア医療や臨床に近い取り組みも信頼される「かかりつけ薬剤師」へ92

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