めでぃマガ2021
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ドラッグストアで働く薬剤師の仕事●第1類医薬品の販売強化が課題調剤業務の堅調な伸びもあってドラッグストア業界の成長は続いていますが、一方で向き合うべき課題もあります。とくに、第1類医薬品の販売は、ドラッグストア業界各社にとって共通の課題として、そのてこ入れと強化を対策に掲げています。たとえば近年では、新型インフルエンザの流行によって風邪を発症した人の多くが薬局ではなく医療機関を訪問したこと、花粉症の飛散減少による鼻炎治療薬の販売が伸び悩んだことなどが、その理由にあげられます。その他に消費者(患者)が薬剤師による副作用リスクについて書面での説明を手間と感じていること、また直接手を触れることのないように施錠されたガラスケースやカウンター奥に陳列された厳格な販売方法によって、第1類医薬品と消費者(患者)との間に距離感が生じたことも主な原因と言えます。しかし、改めて考えてみれば、これこそが薬剤師にとって真骨頂を発揮する場面と言えるのではないでしょうか。消費者(患者)の表情やしぐさから、疾患ニーズ・不安・悩み・課題などを俊敏に察知して、的確にコミュニケーションを図り、懇切丁寧に応需していく。それは、医療・医薬に関する専門知識とスキルを持った、薬のプロフェッショナルである薬剤師だからこそできる職能に他なりません。さらに最近では、ロキソニン、アレグラ、エパデールなどの医療用医薬品から転用した「スイッチOTC医薬品」に注目が集まっています。スイッチOTC医薬品は医療用医薬品として十分に使用経験がある成分のうち、比較的副作用が少なく、安全性が高い成分をOTC医薬品に転用したもので、通常のOTC医薬品よりも作用の強い成分が含まれている場合もあり、薬剤師に相談して使用することが求められています。まさにセルフメディケーションをけん引する薬剤師の真価が試される局面であり、その期待に応えていくことによって、大きなやりがいと達成感を得ることができます。スイッチOTC薬の例製品名効能・効果ガスター10ロキソニンニコレットガムアレグラエパデールボルタレンノアールPガード点眼フルナーゼ胃腸薬解熱鎮痛剤禁煙補助剤アレルギー専用鼻炎薬中性脂肪改善薬消炎鎮痛薬アレルギー専用点眼薬鼻過敏症治療薬業界・職種研究26

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