めでぃマガ2021
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調剤薬局のさまざまな店舗形態●門前・門内・面分業薬局調剤薬局には、「門前」「門内」「面分業」というさまざまな店舗形態があります。門前薬局は国立病院・自治体病院・大学付属病院から中小の病院・診療所の門前で、複数の調剤薬局が処方せんを応需する形態です。門前薬局の中には、チーム医療や先進医療の一環として病院薬剤部との連携なども行われています。また、薬局と医療機関の独立性をめぐる規制が一部緩和され、医療機関の敷地内に薬局を開設することが可能となり、大学病院や公立病院を中心に敷地内に薬局を誘致する、門内(敷地内)薬局出店の動きが活発化しています。これは患者の利便性を考慮した動きではありますが、かかりつけ薬局の推進に反するという意見もあります。一方、面分業薬局は、地域において多数の調剤薬局が、不特定の病医院からの処方せんを応需する形態を言います。たとえば、患者が通院の帰りに自宅近くの調剤薬局を訪れたり、あるいはショッピングセンターに買い物に出かけた際に、その周辺の調剤薬局に処方せんを渡して薬を受け取るというスタイルです。面分業の一環として、開業医に呼びかけて医療モールを開設する企業もあります。調剤薬局と内科や皮膚科、耳鼻科など診療科目が異なる複数のクリニックが一体となった医療モールを展開することで、処方せんを確保しようというのが狙いです。その他に、ドラッグストア業界の調剤併設型店舗の積極的出店、調剤薬局とコンビニエンスストアとの融合による新業態店舗の開設、大手調剤薬局チェーンの24時間営業の店舗展開、大手家電量販店など異業種からの調剤事業への参入も見られ、面分業の進展を背景に調剤薬局業界及び他業界も含めた各社のさまざまな取り組みが進んでいます。「門前」「門内」「面分業」薬局では、集中率によってそれぞれ調剤基本料が異なります。病院の敷地内や門前にあることで比較的患者が集中しやすく、効率的な経営が可能な薬局は調剤点数を下げて、一方街中にある面分業薬局は門前・門内薬局よりも高い点数が付けられています。このように薬局の立地や処方せんの応需回数によって点数が異なるため、各社の経営戦略により判断がわかれるところです。内科歯科クリニック皮膚科薬局耳鼻科産婦人科クリニック医療モール薬局クリニック薬局門前型面分業業界・職種研究30

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