めでぃマガ2021
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●病院薬剤師の採用事情病院・診療所の薬剤師採用は定期採用よりも欠員募集が多いことが特色ですが、2012年度診療報酬改定で「病棟薬剤業務実施加算」100点が新設されたことによって、新卒採用の活発化と就職者の増加が見られました。しかし、この傾向が今後も続いていくとは限りません。また、病院は規模・種類によって、職務内容や雇用形態、待遇なども異なります。したがって、病院薬剤師を目指す人は、常に大学内の求人票をチェックする習慣を心がけ、就職部(課)などにも積極的に相談されることをお勧めします。●薬剤師レジデント制度薬剤師レジデント制度は、医療施設での講義や実務実習を通じて、チーム医療や臨床薬剤師業務を実践できる薬剤師を養成することを目的に発足した制度です。大学卒業後に病院などの医療施設で薬剤師として働きながら研修を受講し、専門知識や技能、チーム医療での他職種との連携に必要なコミュニケーション能力を習得します。研修は大体2年間で、回診や症例カンファレンスなどを間近で体験することで疾病に対する理解を深め、その他にも薬剤管理指導業務、病院薬局業務全般など、より現場に即した実務を身に付けていくことが特徴です。ここ数年、卒後臨床研修として同制度を採用する医療機関が増えてきています。指導体制は、がん、感染制御、精神科薬物療法、緩和薬物療法、栄養サポートチーム(NST)、糖尿病などの専門認定を受けた薬剤師が在籍している医療施設が多く、その専門性が薬剤師教育に活用されています。病院薬剤師の仕事を紹介医療環境が高度化・複雑化していく中で、臨床現場での仕事に従事する病院薬剤師の役割もますます重要になってきています。病院での実務実習に参加してそれを体感している人も多いのではないでしょうか。医療に従事する薬の専門家として、常に安全で有効な薬物治療を実践していく仕事に、大きな注目が集まっています。実習経験を活かす場面も少なからず出てくることでしょう。処方せん内容に基づいて、飲み合わせ・副作用・量・服用方法などをチェックして、調剤を行います。薬は製薬会社で作られたものを調剤するのが一般的ですが、必要に応じて軟膏・坐薬・注射薬など、病院独自の医薬品を製剤する場合もあります。◆調剤・製剤外来や入院患者に、正しい薬の使用法・効果・注意点などの服薬説明、及び副作用や相互作用などの安全面のチェックを行います。また、医薬品に関する質疑にも的確に対応し、患者の不安を取り除いてより効果的な薬物治療に努めることも大切な役目です。◆服薬説明(外来・入院)処方せん内容に基づいて、投与量・経路・速度・期間、さらに混合して使用する場合での相互作用による薬効の変化のチェックを行い、注射薬の調剤を行います。注射薬は一般的に効果が強く、使用上の注意と安全面への配慮が求められます。◆注射薬の調剤・供給複数の診療科にかかっている場合、それぞれの処方内容が適切であっても一緒に服用することで相互作用が起こる可能性もあります。したがって、これを未然に防ぐために、薬物療法における情報を集約し、薬歴を管理することが必要です。◆薬歴管理35

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