めでぃマガ2021
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 国や患者さまが求める薬剤師を業界の先頭に立って輩出するため、教育研修に情熱を注いでいるクオール。新人薬剤師に向けては【基礎】4年+【応用】2年の「6年育成プログラム」を導入している。1年目の集合研修やOJL研修、服薬指導CST(コミュニケーションスキル・トレーニング)など薬局薬剤師としての基礎研修から始まり、法規や処方解析、より高度ながんCSTなど、4年目までで【かかりつけ薬剤師】の土台となる意識やスキルを醸成。続く2年では、地域や他職種と連携した活動や予防医学など【健康サポート薬剤師】として活躍できる応用の知識を獲得していく。この育成プログラムの構築を担当するクオールアカデミー・教育研修部で統括主任を務める髙橋あゆみさんにプログラムの特徴を聞いた。 「研修と現場の実務がリンクするよう、実践的なロールプレイを多用しているのが大きな特徴です。例えば薬局に来られた患者さまが、“天気が良いので散歩をした”と呟いたとします。その時私たちは薬剤師の観点から、“どのくらい歩かれましたか?”と何気ない会話を重ね、運動量や食事内容、生活背景を汲み取り、疾患に紐づいた服薬指導につなげていくのです。当社はこうしたコミュニケーションスキルの醸成をとても大事にしています。研修では頭と体を使ったロールプレイで会話のスキルを自分に落とし込み、それを現場の患者さまへ還元するまでを課題としています」。 クオールでは6年育成プログラムと並行して、同社独自の「QOL認定薬剤師制度」を設けている。これには各疾患の最新治療ガイドラインを学ぶスタンダードと、特定領域の疾患を深掘りするエキスパートがある。がんエキスパートの講師を務める髙橋さんは、特定領域を学ぶ意義をどう捉えているのだろう。 「私は現場を6年経験した後にがんエキスパートを受講したのですが、勉強を始めてすぐに、人の治療に携わる薬剤師の仕事は、ハイレベルな勉強に本気で取り組まなければいけないと気がつきました。特にがん領域は、亡くなるまでの期限が決まっている方もいらっしゃいます。そうした方のために何ができるのかを考え、学ぶのがエキスパートだと思っています。私自身、講師になった今でも勉強中です」。 クオールは現在、研究機関登録(e-Rad)を行い、国の研究に参加できる体制が整っている。こうしたアカデミックな環境のなか、髙橋さんは2019年の日本臨床腫瘍薬学会で、【外来がん治療患者におけるかかりつけ薬剤師の必要性の検証】を発表している。また同社には、大学病院の薬剤部で研修を行う人や、社内外での研究発表に挑戦する薬剤師が大勢活躍している。こうした1人ひとりの挑戦を、クオールアカデミーが全面バックアップしているのである。「 学んだスキルを『どう患者さまに 還元できるか』を問い続けてほしい。 」現場の実務に直結する実践的なロールプレイ■クオールアカデミー・教育研修部 統括主任 薬剤師髙橋 あゆみ さん薬剤師の挑戦をアカデミーがバックアップする体制を完備特集8

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